2015-01-01から1年間の記事一覧

サクラノ詩 生きる遺志を継ぐために

「迷走だって、前に進むための糧になる事だってあるんだよ」 「なんだ、そりゃ?」 「いやさ、前に進む力が、大きく後退させる事だってあるって事だよ」 そう言うと圭は一枚のアルバム*1を俺に渡す。 「なんだこれ?」 「オススメの曲。サンフラワーって曲が…

サクラノ詩 嘘評論とその周辺 -Ecole de Davis-

夏目圭『向日葵』に寄せて 今の時代に新しい芸術は可能なのだろうか。可能ではあるが、しかしそれは非常に稀有な例である。「現代」というのは短命である。消費されるように芸術が生まれては消えてゆく。ほとんどの経済主体は長期的なスパンで価値判断をしな…

サクラノ詩 dear My Friend

緑色の縮小曼荼羅の紙って不死性の象徴なんだよ。カムパネルラは夢の中で実在していた人物なんだなあ。その仮構の実在を狂気ととるか、それとも幸福ととるかは人の世界の見方次第なんだな。必然の外側にしか認識は存在しない。必然を愛するなんてのは美に呪…

サクラノ詩 手紙

いたこウィトゲンシュタイン 紫の煙は灰色の光だ。蝶が吸いこまれていった煙突の煙は灰色の光、この世に存在しない人の心にだけ存在する光だ。桜達の足跡Ver2.0は透明な白だな。あれは世界に存在しない透明な白を表した作品なんだよ、たぶん。 健一郎 病気で…

サクラノ詩 PicaPicaに触れるために

00,001/ 愛か真か PicaPicaとDown the Rabbit-Hole 86,199/ 鳥谷一族 偽物の系譜 86,299/ 才人の生 真琴と香奈の比較 86,399/ 大衆作家 白州兎子のこれから 00,000/ 果ての愛 手が届くそばに眠る